受けた差別は自分らの力でなくそう

(2006年05月10日)

 
4月30日、大阪・八尾市桂人権ふれあいセンターに、200人をこえる西郡の支部員、全関西からかけつけた同盟員ら320人が結集した
4・30大阪・西郡支部結成大会の詳報

 5・21狭山中央闘争が目前に迫りました。第3次再審闘争の勝利をきりひらく、この中央闘争に全国の部落から総結集しましょう。
 4月30日、大阪・八尾市で全国連・西郡支部の結成大会が320人をあつめ、大成功しました。 結成大会では、三大闘争と、そのもとでの八尾北医療センターの自主運営、住宅闘争など、村の生活要求にとりくむことが決定されました。なにより、支部結成から第1弾のたたかいとして、5・21狭山中央闘争に総決起することが大会の総意で宣言されました。
 全国のきょうだいは、西郡につづこう! すべての同盟員は、赤穂、西郡の新たな仲間を迎え入れ、5・21狭山中央闘争を全力でたたかいましょう。


選出された長崎支部長のあいさつ

長崎支部長の決意に聞き入る参加者

 私たち執行部は、今日お集まりの皆さんとともに、部落解放をたたかえることを心から喜びたいと思います。私たちの先輩たちは、米騒動の時も、天然痘の大流行の時も、水平社の精神をみなぎらせ、団結の力で、差別で奪われてきた人間らしい生活をひとつひとつ奪い返しました。私たちも、八尾北医療センターの自主運営をかちとりました。「エッタ」差別暴言にたいして、糾弾闘争委員会をたちあげ、たたかってきました。受けた差別は、みずからの力で打ち返す、その力を養いましょう。その力が村のみんなの要求を実現します。来年、なんとしても私たちの代表を議会におくりだしましょう。

結成までの経過 (書記長から)

 この数年間、住宅問題や八尾北医療センターの自主運営で、地区協や地元議員に話をもちかけても、行政のいいなりになって住民のことなど何一つ考えてくれませんでした。しかし、住民は団結とがんばりで行政を動かしてきました。
 また、去年3月、議会での共産党支持者の「エッタ」差別発言にたいして糾弾にたちあがりました。私自身がこの村で生まれ、差別をうけてきました。でも、それは私たちの責任ではないのです。国の責任です。支部を結成したけじめのとき、差別糾弾闘争をきっちりとやり遂げたいと思います。
 私たちは支部もなし、代表議員もないなかで、ギリギリのところでやりきってきました。これを確かなものにするには、村のなかに新しい支部が必要です。地域住民と力を合わせ、みんなの声を聞き、相談していける支部をつくりましょう。私たちの代表を来年の市議選でおくりだしていきましょう。

たたかいの方針 (支部員から)
 
誕生した支部執行部をになうきょうだいが登壇
差別の悔しさ晴らそう
受けた差別は、自分たちでなくすためにたちあがりましょう。八尾市議会で、「エッタ」「ハイエナ」「サイボシ」「ウジムシ」と、あらん限りの差別暴言がなされたことは、絶対に消すことはできません。この悔しさを絶対に晴らそうとたたかってきました。間違っていることは、間違っていると声をあげて、差別をただしていきましょう。
 部落差別によって、住民どうしをいがみ合わせて支配する、この国のやり方をかえていきましょう。

▼安心して暮らせる一律低家賃を!
 家賃は年々上がり、払えない人も出てきています。若い人は親と一緒に暮らすこともできず、地域から出て行っています。そしていま、駐車場の料金も上げる話もあります。これでどうして安心して生活ができるというのででしょうか。
 住宅組合は応能応益は差別である、とたたかってきました。みんなが安心して暮らしていける一律低家賃を要求してたたかっていきましょう。

▼八尾北医療センターを守り抜こう!
 八尾北医療センターも大衆交渉で自主運営をかちとり、守り抜くことができました。村には介護保険料も上がり、介護や医療も受けられない、生活もできない現実がおそいかかっています。保育や教育など若い人たちの問題も、みんなで相談し、力を合わせて、たたかっていける支部にしましょう。
 来年の市議選には差別とたたかう私たちの代表を議会におくりだしましょう。
 5月21日、狭山中央闘争にたちあがりましょう。

参加者から

会場からも支部結成への思いが語られた

▼八尾北・命と健康を守る会
 今日の日を迎えることができて本当にうれしいです。八尾北医療センターの改修工事ですが、監査、監査で1年延び延びになりました。地元議員が反対している議員や共産党に拍手をしたり、採決で退席して敵対するなど、はらわたが煮えくりかえる思いです。6月にも工事に入るということですが、もうのばすことは許しません。命と健康のために頑張っていきます。

▼住宅組合
 以前、差別行政の結果、西郡だけ上下水道が整備されなかった。本当にひどい環境だった。団地の建設のために、土地を手放し行政に協力した。行政は、どうしていまになって家賃の値上げをするのか。これは、西郡住民にたいする差別である。市が裁判にかけてきたが、私たちは裁判の結果がどうであれ、「払える家賃にしろ」とたたかっていく。

▼学促・親の会

瀬川委員長から真新しい支部旗が手渡された

 学力促進学級もはじまって1年。成果も見えてきました。一つは生徒数が増えてきたこと。もう一つは、子どもたちが自分らで机にむかっている時間が、ちょっとだが増えたことです。支部を結成したので、子どもたちの親が時間がない中で、青年部や婦人部、壮年部の活動に参加できるように取り組んでいきたい。

▼学促講師(京大生)
 大学でボランティアを集めて、たたかっていきます。学力促進学級を地域の皆さんと僕らの団結の場にしていきます。

▼八尾北医療センター・ヘルパー
 医療、介護、住宅、駐車場も値上げされる。とても払えない。生きていくために、団結し、ともにたたかう。病院の改修も団結で実現した。

▼八尾北医療センター労組
 みんなの力でデイケア室ができます。その予算が3月議会で可決されました。反対する地元議員は許せません。差別についても、何も取り組んでいません。私たちは受けた差別はみんなでなくしていきます。労組は西郡支部と一緒にたたかっていきます。

▼医療法人・健進会
 守る会、労組と一緒に自主運営を支えてきた。みなさんが、自分たちの介護・医療は自分たちでまもるという熱い思いを結集して、医療センターを支えてくれた。デイケアも勝ち取ってくれた。市議会選挙も、団結してたたかいましょう。

来賓あいさつ

議員団から連帯のあいさつ

 西郡支部結成大会には、全関西から全国連同盟員がかけつけました。そして、大阪から寝屋川支部の滝口支部長、奈良・古市支部の南畑支部長(代読)、兵庫・芦原支部の東口支部長と、同住連からは大橋事務局長、闘う議員から三浦たけお守口市議、小西弘泰高槻市議、阪口克己東大阪市議(荒本支部書記長)らがかけつけ代表して小西議員があいさつをおこないました。
 また、ともに介護保険闘争をたたかう「東大阪国保と健康を守る会」の代表も来賓として参加されました。
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