全国大会の成功をうけて村が変わる -兵庫からの報告-

(2006年04月10日)

 
兵庫から過去最大の参加をかちとる
 兵庫のきょうだいは、15回大会をまさしく自分自身の大会として全力で取り組み、過去最大の動員で参加しました。意識調査でつきだされた部落差別への怒り、くやしさに応えられるのは、わたしたち全国連だけです。
村の人から反応あり!

 大会終了後、2つの出来事がありました。ひとつは芦原支部の事務所近くで、ある婦人が、「大会どうやった? 身内と話していたら、いまでも芦原や、部落や、言われるという話しになった。どうしたら差別がなくなるんか、大会にぜひ行ってみたかったんやけど、体の調子が悪くていけなくてごめんね」と声をかけてくれました。
 もう1つは、番町のお風呂屋さんでの出来事です。ある支部員が脱衣場にいると、まわりに人がいなくなったころを見計らって、見ず知らずの婦人が「姉ちゃん、値上げ反対運動やってる人やろ。4月から家賃が6万円になるので困ってんねん」と声をかけてきました。その婦人はそれから、自分が結婚差別を受け、くやしかったことをとうとうと語りはじめました。思わずもらい泣きしてしまうような内容でした。「いっつも、ああここがあんたらの事務所か、と前を通るけどよう入らんかった」とも。
 今回は、差別への怒りを共有するために意識調査の結果をまとめてリーフをつくり、こん談会と大会参加をよびかけたビラを出しました。この取り組みやビラが、「差別の悔しさをわかってくれる団体が、自分のムラにもあった」との共感をまきおこしていることは明らかです。動員が動員を呼ぶとりくみとして大会動員戦はたたかわれました。
 わたしたちの回りにいる部落大衆は、差別に怒り、悔しい想いをし、ほとんどすべての人が解放運動の必要性を圧倒的に認めているのです。

婦人こん談会が成功

 大会の熱気をひきついで、さっそく3月11日、兵庫の婦人活動家があつまって、こん談会がもたれました。大会では発言できなかったような自分自身の体験を深く語り合うこん談会でした。ある婦人は「私の主人は、昔、庄屋をやっていたような家でね。結婚の時『どこの馬の骨かもわからん年上の女』と言われた。私の親兄弟が怒って『何様のつもりや。もらってもらわんでいい』と。それで、主人が家を出て、うちの家で身内だけの結婚式をあげました」と語り、またある婦人は、「息子に好きな彼女ができたときのことです。彼女の親族が『部落はいやや』と言うので、女の子は1人ででてきて、息子と同棲みたいな形になりました」と語りました。
 また、「子どもが不登校になって、実は子どもにしたら先生の暴力が怖かった。私は先生がわかってくれると思っていましたが、いくら言っても聞き流すんですね。それで、卒業式で、支部準のみんなで抗議のビラをガーっとまいた。すると先生は生徒からビラをとりあげるんです。これからもたたかいつづける。みんなに知らせて、みんなの力で。差別に対しては本気で怒ってはじめてなくなる」と語り、「もっと早くこういう場があったらよかった。これからも、定期的に集まりましょう」と7月の全国連婦人部大会にむけて、継続してこん談会の取り組みを行っていくことを決めました。
 また、今年8月の全国青年交流集会も兵庫での開催となります。4月9日、全青交の実行委員会の結成にむけた取り組みが開始されました。

意識踏査で支部建設へ

 すべてのみなさん! 意識調査アンケートでつかんだものはとてつもなく大きいものがあります。全国連兵庫は、意識調査アンケートを圧倒的に、支部ぐるみで継続してとりくんで、本格的な支部建設|県連建設にまい進します。力をひとつに部落差別撤廃のために、がんばりましょう! 5・21狭山中央闘争から本格的な狭山第3次再審闘争にたちあがりましょう!
▲このページのトップにもどる