15回大会 -ダイジェスト②-

(2006年03月05日)

 
■播州・赤穂支部結成の報告
人の世の熱と光を大衆運動に吹き込みたい

 昨年9月に支部を結成しました。
 本部派の当時の支部長は、現役暴力団や右翼と一緒になって、事実確認もせずに「糾弾会」を行いました。僕らは、間違った運動をするなと抗議をしました。兵庫県連にも指導の要請をしました。県連は「指導に行く」と言いながら今日まで何もしていません。

   僕は現在44歳。17歳で解放同盟に入りました。しかし、この20年、解放同盟から一線をひいています。理由は2つ。1つは利権が大きすぎること、もう1つは組織の中に浄化作用がないことです。
 人の世の熱と光を大衆運動の中に吹き込んでいきます。組織の大きさは関係ありません。全国連に、1支部ができただけにとどまりません。新たな運動がはじまる黎明の時代です。今日は、みなさんとともにたたかう誓いの日です。

■熊本・来民(くたみ)からの報告 村上親二さん(解同本部派・前鹿本支部長)

 私の村では、第2次大戦中、「旧満州」に「開拓団」に入っていた仲間、275名が戦後2日たって、8月17日に全員自決した歴史があります。熊本県内では「来民開拓団」の話は知られていたが、支部からでていた民生委員に対して他の地区の民生委員が、「犠牲者ぶっている」「部落のものだから子どもを先に殺した。血が違う」という差別事件がおこった。この事件を機に私は役所の会議録をしらべたら、はっきりと融和事業の一環として、部落がゆえに「満州」に送り出したということが分かった。行政の責務がはっきりした。遺骨収集までは行政でやってくれと訴えていった。
 ただし、残念ながら、遺族会の中でさえ、「自分たちが部落と分かってしまう」という考えの人がずいぶんでてきた。私は、ここで引き下がってはダメだ。ここが踏ん張りどころだと思い、仲間を、若い保護者を説得していった。
 やはり、行政と闘わなければダメです。現実を見せて、闘ったおかげで遺骨収集も達成した。当時、一生懸命だった保護者らも、もう一度、解放運動をもりあげていこうと声をあげています。今後も頑張ります。

100人で参加した西郡・糾弾闘争委員会
■西郡・差別糾弾闘争委員会

 議会傍聴席での「エッタ」発言を糾弾する大阪・西郡地区の差別糾弾闘争委員会が100人で参加し、壇上から決意をかたりました。

◊命と健康を守る会
 差別糾弾闘争を村をあげて闘った。意識調査でも、すべてが深刻な差別体験をもっています。ほとんどが結婚差別です。先輩たちがかちとった成果を投げ捨て、自分の欲にはしる本部派は許せない。真の解放運動をつくろう。来年には市議選もたたかいます。

◊西郡住宅組合
 住宅裁判を8年たたかってきた。最高裁でどんな結果になっても最後までたたかいます。

◊八尾北医療センター労働組合
 自主運営のための診療所の改修工事を共産党が住民請求で妨害しています。絶対にうちやぶります。3月議会での決着へ、がんばります。

◊学促・親の会
 学力促進学級を村でひろめ、未来の青年を組織します。

◊医療法人・健進会
 医療センターを西郡の宝として残すためにも、共産党の差別発言と闘う。選挙に勝つ。

部落の医療要求を組織しよう。荒本の岩崎さん
■解放医療交流会

 昨年、はじまった解放医療交流会を代表して、荒本平和診療所の岩崎喜子さん、住民医療と診療所を守る会の三木輝子さんと岩崎玉男さんが登壇しました。
▼岩崎喜子さん
 昨年10月2日に60名で交流会をもちました。交流会のなかで、地域に医療機関がないところからも、「うちの村でも検診をして欲しい」という声が出されました。医療制度の全面的な改悪のなか、全国で医療要求運動をまきおこしましょう。
▼岩崎玉男さん
 老齢者は死ねといわんばかりの小泉政権です。命と暮らしを守るためにはたたかわないといけません。3月に厚生労働省と交渉します。
▼三木輝子さん
 金持ちだけの医療にされようとしています。小泉政権には、がまんできません。老人といえども、たたかっていかなければなりません。

■同住連のアピール

◊東口博世話人
 住宅裁判への反動判決がつづいています。最高裁の決定書をみて腹がたちました。今や、おとなしく供託をつづけていく時代ではない。「これだけしかはらえない。払える家賃をうけとれ」という、役所との闘いが必要です。同住連は全国連とともにたたかって勝利します。

◊原孝旭世話人(橿原のたたかいの報告)
 9年間、団結してたたかってきた。最高裁で棄却されたが、本当の意味のたたかいがはじまるのは、これからだ。団結をもって、がんばります。
 
◊甘木・天神町の住民
 最高裁判決をもとに、役所は「家賃をはらえ」とのおどしの文書をおくってきた。こんな通告をゆるさない。「強制執行、やれるものならやってみろ!」と、逆に市を追いつめている。

◊茨城・中田支部
 同和対策の住宅資金で家を建てたが、不況で収入が減り、支払いの遅れる仲間のために、行政と交渉をしてきた。これからも要求実現へたたかっていきます。

■現業労組から

 全国の清掃の労働組合でたたかう同盟員が登壇。清掃職場の民営化に反対し、部落差別とたたかい人員補充や一般職との賃金格差の解消など、部落民労働者の要求実現の取り組みを報告しました。また、11月労働者集会に参加する決意をあきらかにしました。

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