住宅裁判への反動判決弾劾

(2005年12月03日)

 

たたかいは続く! 判決後の集会で宣言
(05/11/30)

判決がなんだ! 闘いはこれからだ!
大衆闘争で国・行政とたたかいぬこう!

-2005年12月3日 部落解放同盟全国連合会・住宅闘争委員会-

 大阪高裁は神戸・西宮の住宅裁判において、1審=神戸地裁の勝利判決をくつがえし、逆転敗訴の不当判決をくだした。番町・芦原の仲間はただちに最高裁に 上告することを決定した。全国連は、この不当判決を戦時下での部落解放運動つぶしの一環であると位置づけ、徹底弾劾する。全国連の差別糾弾闘争基軸の三大 闘争路線で迎え撃ち、勝利まで番町・芦原の仲間と共にたたかいぬき、大衆的実力闘争で不当判決を粉砕することを宣言する。
 おりしも、国土交通省 は、「公営住宅の家賃補助の削減」「5年以内に月収20万円以上のすべての世帯の家賃を民間並みに引き上げる」などあいついで新たな家賃値上げ方針を発表 した。ハッキリしていることは、労働者層は公営住宅に住めなくなる。自治体も汲々に締め上げられる。補助金の削減も、そのツケは必ず残された住民に対す る、一層の家賃値上げ、改修のほったらかし、徹底した取立てと滞納者への追い出しとなって襲いかかる。まさに「去るも地獄、残るも地獄」。政府が新公住法 =「応能応益」制の目的にしてきたことが、いよいよむきだしの姿となった。
 この背景には「このままでは国が危ない」という、支配者たちの危機が ある。政府・役所の財政危機はその象徴だ。大資本だけが生き残るために、税金を湯水のように使ってきた支配者が、すべてのツケを労働者や弱者におしつけよ うというのだ。小泉政権は、郵政民営化をはじめやりたい放題の悪政に突っ走っている。憲法まで改悪して、戦争のできる国につくりかえようとしている。神 戸・西宮の逆転判決は、裁判所がこの小泉政治の下僕になりさがった姿をさらけだしている。
 冗談ではない。判決がどうであろうと、払えないものは払えない。住民が出て行く必要はいっさいない。
 神戸・西宮判決は、反対運動への挑戦である。「国にはさからうな」「権利など主張するな」と言ってきた。
  だとするならば、住民も、もはや裁判だけで権利を守ることはできない。そもそも、裁判でシロクロつく問題ではない。判決がどうであろうが、住民には住む権 利があり、払える家賃以上のものは払う必要がない。応能応益とは絶対にあいいれない。これからが本番だ。生活と権利を守るのは、裁判官ではなく、住民自身 の団結と行動だ。
 たたかいは原点にもどった。全国連はもう一度、ムラの全戸に訴え、家賃のこと、入居のこと、修繕や建て替えのこと、あるいは一軒家の借金のこと、あらゆる要求を組織して、大衆的実力闘争で役所や政府とたたかおう! 全国の公営住宅住民とも連帯してたたかおう!
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