スケジュール 全国連とは 創立宣言 全国大会 県連・支部 出版案内 連絡先
トップ 主張 狭山闘争 差別糾弾闘争 生活要求闘争 共同闘争 弾圧とのたたかい
部落解放同盟全国連合会 第14回全国大会 大会決議
1 狭山特別抗告審決戦に総決起する決議

 本日、わたしたちは、人間らしく生きるために、わたしたちの解放をかけて団結し、たちあがるために、全国からこの奈良の地に結集した。本大会のすべてのきょうだいの訴えで、わたしたちを日々の生活苦につきおとしている差別の親玉が誰なのか、はっきりとした。
 差別を強め、戦争をすすめ、わたしたちを苦しめているのは、小泉戦争政権だ。その手先となってわたしたち部落民の前にたちはだかっている、最高裁判所、最高検察庁だ。
 かれらが部落のきょうだい、石川一雄さんにおこなっている42年間の差別を許しておいて、わたしたちの未来はない。「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」…憲法はこううたっているのに、石川一雄さんにほんの1秒でも「法の名の下の平等」があっただろうか。
 裁判所は1度も事実調べもしていないではないか。検察は無実の証拠を山ほどもっているというのに、ただのひとつも出してこないではないか。
 こんな差別裁判をどうして許すことができるだろうか。いままた最高裁がこの特別抗告審において、石川さん無実の叫びをふみにじろうとしている。わたしたちは許さない。国家の名において、部落のきょうだいに「殺人犯のまま死ね」という決定がくだされることを。
 石川命、わが命!
 いまこそ最高裁、最高検徹底糾弾にたちあがろう。最高裁は事実調べをおこなえ! 検察に証拠開示命令をだせ! 検察は差別論告を謝罪せよ! 差別裁判をとりけせ! さもなくば無実の証拠をぜんぶだせ!
 この叫びを狭山百万人署名でまきおこそう! 5・23特別抗告審決戦に総決起しよう!

 右、決議する。

 2005年3月7日 部落解放同盟全国連合会第14回全国大会参加者一同

2 村の総決起で家賃値上げを白紙撤回させる決議

 1998年、同和住宅への応能応益家賃制度導入と家賃の大幅値上げは、国の肝いりで開始されました。私たちは「応能応益家賃は部落差別だ。国は部落差別の責任を果たせ! 生きる権利を保障しろ!」と、今日までたたかいぬいてきました。昨年3月31日には神戸地裁で、5月27日には神戸地裁尼崎支部で「改良住宅(同和住宅)に応能応益適用は違法、無効」という全面勝利判決を勝ちとりました。これこそ、住民の力と団結で勝ちとった勝利にほかなりません。
 私たちはこの勝利判決を確かなものとするために全力でたたかうと同時に、いよいよ新たな、荒々しいたたかいに入っていくことを宣言します。
 今、同和対策事業完全うち切りと「平成17年問題」の姿が完全に明らかとなりました。「平成17年問題」とは、同対審答申以前、憲法14条以前の時代に歴史をひっくりかえす攻撃です。小泉・奥田路線の下で、戦時型の部落差別攻撃が開始されています。
 国と役所は、部落差別への責任などないと言い、住民がどれほど生活苦にあえいでいようとおかまいなしに家賃をはねあげ、払えないものは出ていけと脅し追い立てています。また、「住宅改築資金の回収」と称して借金の取り立てに血眼になっています。
 村には、国と役所への怒りが激しい勢いで広がりはじめています。
 この村の怒りを全国連の手でひとつにまとめ、地域ぐるみの大糾弾闘争を、必ずや実現しよう。
 私たちは、行政と本部派の激しい攻撃のただ中から、たたかいを開始しました。そして、どんな脅しにも弾圧にも負けず、たたかいぬき、今日の力と団結をわがものとしてきました。この力と怒りを解き放ち、村の総決起を実現し、荒々しい糾弾闘争の原野に踊り出していこう。
 国、行政は、住民の勇姿の前に恐れおののくがよい。 
 私たちは、値上げ白紙撤回の勝利を手にするまでトコトンたたかいぬく。 

 右 決議する。 

 2005年3月7日 部落解放同盟全国連合会第14回大会参加者一同 

3 「日の丸・君が代」の強制に反対し、3・20国際反戦闘争に総決起する決議

 小泉政権はイラクへの自衛隊派兵を延長し、さらに北朝鮮への「経済制裁」を叫んでいる。小泉は、世界戦争をあからさまに公言するアメリカ・ブッシュと一緒になって、イラクの軍事占領、そして北朝鮮―中国侵略戦争にのりだした。小泉は、戦争のできる国づくりのために、憲法まで改悪してしまおうとしている。
 「日の丸・君が代」の強制と、教育基本法の改悪策動は、まさにそのための攻撃である。
 「日の丸・君が代」の強制で、教育労働者のたたかう団結をつぶし、「再び教え子を戦場に送り出す教育」の復活をねらっている。「愛国心」や「天皇制」が賛美され、「国のために死ぬ」ことが再び強制される。
 この攻撃に部落解放運動が屈服したとき、再び「差別のやりたい放題」を許してしまう。部落民はまっさきに、差別と生活地獄につきおとされ、「肉弾三勇士」のような悲惨な死を強制される。
 全国連は「日の丸・君が代」のおしつけに断固反対である。「処分」をはねのけ、不起立でたたかう教育労働者に心から敬意を表し、固く連帯する。春の卒・入学式において、地域の思いを代表してたたかう。
 「教育勅語」を復活し、部落の子供を教育から排除する教育基本法の改悪を阻止する。
 戦争と部落差別の元凶=帝国主義を労働者階級と連帯して打ち倒す。これは空想ではない。見よ!イラク人民は民族解放にたちあがり、米英軍を追いつめているではないか。11月労働者集会は、戦争と民営化に反対する、日米韓労働者の国際連帯を示したではないか。未来はここにある。
 全世界のたたかう労働者人民と連帯して、3・20国際反戦闘争に総決起しよう。

 右、決議する。

 2005年3月7日 部落解放同盟全国連合会第14回大会参加者一同

4 部落解放運動、労働運動への弾圧とたたかう決議

 1月19日、寝屋川支部への刑事裁判で、検事側論告求刑が行われた。3人に懲役2年、一人に懲役1年6ヶ月という不当求刑である。わたしたちは、腹の底からの怒りを禁じえない。4人のきょうだいは、完全に無実だ。「恐喝」などのいいがかりは事実無根であり、デッチあげ以外のなにものでもない。
 また、1月13日には、関西生コン支部に対する「威力業務妨害」をデッチあげ、4人の労働者を不当逮捕し、起訴した。この攻撃は、国労臨大弾圧とならぶ、たたかう労働組合を根絶する戦時下の治安弾圧である。
 小泉政権は、一方で、イラクへの自衛隊派兵を強行し、他方で、共謀罪の制定をたくらみ、労働運動や部落解放運動への露骨な弾圧をもって、挑んできている。
 わたしたちは、寝屋川の4人の仲間を先頭にして、労働者との団結を強化し弾圧をはね返してたたかっている。これこそ、水平社の敗北をのりこえ、戦争の時代の部落解放運動のあり方を示している。
 寝屋川支部への弾圧とは、住宅や労働をめぐって、やむにやまれず寝屋川のきょうだいがたちあがったことにたいする、みせしめである。戦争の時代にあって、資本や行政にたいする糾弾闘争は1ミリも認めないというものである。まさに、300万きょうだいへの予防弾圧であり、全国連全体への弾圧である。断じて許せない。全国連は、絶対に屈しない。そればかりか、全国に差別糾弾闘争の大爆発で回答する。
 いよいよ、3月14日には、最終弁論と被告人意見陳述が行なわれる。5月25日には判決がくだされる。4人の完全無罪へ、全国のきょうだいはともに決起しょう。
 関ナマ弾圧を粉砕しよう。
 わたしたちは、戦時下の部落解放運動の未来をかけて、労働者との連帯を強め、弾圧を粉砕し、勝利するまで、共にたたかおう。

 右、決議する

 2005年3月7日  部落解放同盟全国連合会第14回大会参加者一同

特別決議 「人権擁護法案」に反対し、国会闘争に決起する決議 

 いま自民党と解同本部派の裏取引のもと、「人権擁護法案」が再び国会にあげられようとしている。全国連は断固、反対する。
 「人権擁護法案」とは、「人権を守る」かのような名前とはうらはらに、法律で差別糾弾闘争をとりしまり、運動団体を国がリードして融和主義のもとに一本化しようというものだ。また、「人権擁護法案」は、「報道による人権侵害をなくす」などと称して、国や権力者に反対するすべての言論を弾圧するものだ。
 そのあまりにも暗黒さのために一度は廃案になっていたものを、解同本部派は小泉を手助けし成立させようとしている。私たちは、部落民自主解放の魂を小泉にうりわたす解同本部派を絶対に許さない!
 そもそも、小泉や自民党は部落民をどのように扱っているのか! 小泉はイラクへ自衛隊を送り、さらにブッシュと「日米枢軸」をくんで、全世界で戦争をやろうとしている。そのために小泉や自民党は、「日の丸・君が代」を学校に強制し、「特攻隊」を賛美し、「再び天皇のために死ね」と叫んでいる。戦争のために、同和事業を全廃し、家賃は値上げ、医療、介護・福祉の改悪から、失業のおしつけ、まさに差別だけ残して身ぐるみをはいでいる。小泉に「人権」を語る資格はない!
 政府、国家権力は1986年の「地対協意見具申」、1989年の「法務省見解」いらい、「差別糾弾闘争は犯罪。糾弾すれば、ブタ箱いき」「差別者の人権を守れ」と、糾弾闘争をつぶす攻撃を20年にもわたってかけてきた。無実の石川一雄さんにたいして差別裁判を続けているのも、国家権力だ。小泉政権による「人権擁護法案」は、差別攻撃の総仕上げにほかならない。小泉政権こそ、部落差別の元凶だ。
 私たちは、「人権擁護法案」を木っ端みじんに粉砕する。部落差別にたいしては、団結して徹底糾弾する。それは私たちの正当な権利なのだ。
 本日を期して、私たちは差別糾弾闘争の復権を宣言する。断固として国会闘争にたちあがり、「人権擁護法案」を粉砕する!

 右、決議する。

 2005年3月7日 部落解放同盟全国連合会第14回大会参加者一同
▲このページのトップへもどる
トップ 主張 狭山闘争 差別糾弾闘争 生活要求闘争 共同闘争 弾圧とのたたかい
スケジュール 全国連とは 創立宣言 全国大会 県連・支部 出版案内 連絡先