2020年9月の記事   

寺尾判決46ヶ年糾弾! 10・31狭山闘争を全力で闘おう!

検察意見書粉砕、下山鑑定人尋問を

 寺尾確定判決は完全破綻した

 来たる10月31日で、憎むべき寺尾無期懲役判決から46年となります。
 46年間、石川一雄さんを先頭に営々と積み重ねてきた狭山差別裁判糾弾、完全無罪判決獲得のたたかいは、いま最終的な決着の時を迎えようとしています。
 特に第3次再審で提出された下山鑑定は、石川さん宅から発見された万年筆が捜査当局によってねつ造されたニセ物であることを科学的に明らかにしました。これは国家権力の差別犯罪をあばく重大な証拠です。
 私たちは下山鑑定によって、灰色無罪などではない、差別犯罪を断じ完全無罪判決をかちとる決定的な情勢をつかんでいるのです。

検察意見書を粉砕しよう

 この2年間、検察は下山鑑定に対して時間稼ぎをくり返してきました。しかし6月29日、身内の科警研を含めて一切の反論の鑑定をついにあきらめ、検察官の憶測を並べた意見書を提出しました。これは、検察が下山鑑定の科学的な正しさを否定できなかったということです。下山鑑定は、検察を瀬戸際まで追いつめています。
 これを持って一部には、もう勝負はついた、という楽観の声もあります。しかし私たちは、この検察意見書に込められた悪らつな意図を見抜き、徹底弾劾しなければなりません。
 検察は、中途半端な反論の鑑定を出した場合に、下山鑑定とどちらが正しいのかを判断するために鑑定人尋問を行えという声が広がることを恐れ、何としても鑑定人尋問から逃げようとしているのです。
 さらに検察は、下山鑑定で粉砕された「いつかどこかで万年筆のインキを補充した」とする説にしがみつくには、憶測をさらにエスカレートさせるしかありません。この分では、私たちが以前から指摘しているように、「万年筆のインキを水で洗い流した」とでも言い出すでしょう。
 
しかし私たちは、検察の荒唐無稽な憶測を絶対に軽視してはなりません。これまでも裁判所は検察の言いなりになって、「インクを補充した可能性がないとはいえない」などと証拠もない憶測によって有罪決定をくり返してきたのです。
 検察意見書を徹底批判し、粉砕する大運動が決定的に求められています。

次意見広告下山鑑定人尋問実現しよう

 6月、東京高裁では新しく大野勝則裁判長が就任しました。
 私たちは第3次再審闘争で全国各地での情宣や署名、要請ハガキや波状的要請行動、中央集会と高裁デモなどを全力でたたかってきました。そして新聞意見広告で下山鑑定を全国に紹介し、権力による証拠ねつ造という事実を衝撃的に明らかにしてきました。
 石川さんを先頭とするこのようなたたかいによって、後藤眞理子裁判長は棄却決定を出すことができず、かといって鑑定人尋問などの事実調べの決定もださずに退官しました。
 大野裁判長はこれから記録を読むのですが、第3次再審はこれまでのような段階ではありません。すでに証拠の中心である下山鑑定については検察の意見書も出され、最終的な判断の時期は迫っています。
 
勝利の核心は、「下山鑑定人の尋問を実現すること」です。これなしには、ペテン的な検察意見書をなぞった棄却決定を許すことにもなりかねません。全国連は、この最大の勝利のチャンスを逃さず、今こそ「検察意見書粉砕ー下山鑑定人尋問を」を全国的に訴えていきます。
 そのためにも、第2次意見広告運動を成功させ、この検察の悪あがきを満天下に暴露していきましょう。
 新型コロナの拡大の中、安倍内閣の補償なき休業強制やその無策に対する国民の怒りの高まりによって、ついに安倍は打倒されました。安倍を継承する菅内閣への怒りと結合して、狭山10・31闘争を頂点とする今秋闘争を全力でたたかいましょう。